「伊豆高原アートフェステイバル」のこと
伊豆でオープンガーデンを実現するについて、もっと勉強しなければならないこと、皆で方針を決めなければならないことが沢山ありますが、その中でも最大の課題は告知の方法です。
いかにお庭をきれいに作り花を咲かせても、その場所や時期を知ってもらわなければどなたにもお見せすることが出来ません。「オープンガーデン」しているという告知が必要なのです。
これには費用がかかります。場所や時期、時間を記したパンフレット、庭先の表示板、道案内。それでなくても花を咲かせるために相当のお金をかけるのに、その上に告知の費用まではとても出せない気持ちです。
そこでこの地域で毎年5月にが開かれている「伊豆高原アートフェステイバル」の運営を聞いてみました。
「伊豆高原アートフェステイバル」は商売とも行政とも縁のない、まったくボランテイアで運営されている文化活動です。毎年7~80件参加して、もう6年続いています。
場所はレストランでもアトリエでも個人の家でもどこでもよく、参加はプロ、半プロ、しろうとを問わず、とにかくなんらかの創作活動の成果を発表することが 参加条件です。ビジターは5月のいい季節の中を、マップを片手に訪ね歩きます。有料施設は参加出来ません。物品販売も目的としてはいけません。
実行委員会ではポスター、マップ、庭先表示板を制作し、マスコミへの広報、パンフレットの各地への配布などを行います。その費用として参加者から参加費用3万円を集めます。
最近では知名度も上がり好評で、連休時期にはどこも連日百名以上のビジターが訪れるそうです。そのためペンション、ホテル等からのパンフ要請が多く、10 数万枚を印刷するそうで、若干行政からの補助も出るようになったそうです。実行委員会としては、オープンガーデンも是非フェステイバルに参加して欲しいと のことでした。
この話を聞いて、わが伊豆オープンガーデンとして二つの問題があると思いました。1は、時期です。お庭により、花の種類により 多少ずれますが、春の花がいちばんきれいに咲くのは3月の末から4月です。5月いっぱい花を維持するのは難しいことです。2は、参加費用です。たしかに フェステイバルに参加すれば告知効果は高いでしょうが、お庭にお金をかけた上に更に3万円を支出することは、作品の販売などまったく見込めないガーデニン グにとっては難しいでしょう。
とにもかくにも、告知は難しい問題です。98/9/6